愛知県第二の都市はどこか? 三河地方の3市を比べてみた!

目次

この記事の内容

愛知県最大の都市といえば「名古屋」愛知県より名古屋市のほうが知名度があるくらい名古屋が圧倒的に大きい街だが、名古屋に次ぐ第二の都市はどこか比較していきたいと思います。

愛知県第二の都市の候補は

  • 愛知県豊田市
  • 愛知県岡崎市
  • 愛知県豊橋市

の3つの街を比べて愛知県第二の都市はどこか決めていきます。

豊田・岡崎・豊橋 について

市の人口と面積

人口

  • 豊田市 41万5645人
  • (2024年8月1日時点)
  • 岡崎市 38万3318人
  • (2024年8月1日時点)
  • 豊橋市 36万7033人
  • (2024年8月1日時点)

面積

  • 豊田市 918.3平方キロメートル
  • 岡崎市 387.2平方キロメートル
  • 豊橋市 261.9平方キロメートル

人口密度

  • 豊田市 452.6人/平方キロメートル
  • 岡崎市 989.9人/平方キロメートル
  • 豊橋市 1401.4人/平方キロメートル

昼夜間人口比率

  • 豊田市 111.07%
  • 岡崎市 94.91%
  • 豊橋市 97.15%

昼夜間人口比率とは、夜間人口100人当たりの昼間人口のことで100を超えてる場合は通勤通学で市内に通学する人が多く、100を下回ってる場合は市外に通勤通学で流出する人が多いという意味です。

夜間人口とは居住してる人の数、つまりその都市の人口のことです。

昼間人口とは、夜間人口-通勤通学で地域から出ていく人(流出人口)+地域へ通勤通学する人(流入人口)のことです。昼間人口には観光や買い物目的の人は含まれていません。

豊田市はトヨタの本社や工場が多いので市外から通勤する人が多く、岡崎市や豊橋市は豊田市のように工場が多くなく、名古屋、浜松、豊田などへ通勤通学できるほど距離が近いので市外へ通勤する人が多いのです。

人口、面積、昼夜間人口比率、都市圏人口で比べた場合、「豊田>豊橋>岡崎」という結果になりました。市の人口と面積では豊田市、都市圏人口では豊橋が多く、必ずしも人口順になるわけではないと思いました。

都市圏の人口と面積

豊田都市圏

  • 人口 47万6955人
  • 面積 950.5平方キロメートル
  • 人口密度 501人/950.5平方キロメートル

豊田市を中心とした都市圏で、トヨタの工場が多いので都市圏の範囲がもっと広がってると思いましたが、みよし市以外の周りの街は名古屋都市圏に組み込まれておりトヨタの工場が多くても名古屋へ通勤通学する人の方が多いと感じました。

愛知県内では名古屋、豊橋に次ぐ3番目に大きな都市圏です。

名古屋都市圏

  • 人口 666万3714人
  • 面積 3272.6平方キロメートル
  • 人口密度 2036人/平方キロメートル

東京、大阪に次ぐ日本で3番目に大きい都市圏です。

岡崎に都市圏がないのは名古屋都市圏に岡崎が組み込まれているからです。尾張、西三河の大部分と岐阜県と三重県の一部にまで都市圏が広がっており流石日本を代表する都市圏だなと思いました。

豊橋都市圏

  • 人口 65万2520人
  • 面積 1236.86平方キロメートル
  • 人口密度 527人/平方キロメートル

愛知県では名古屋に次ぐ2番目に大きな都市圏です。

豊田や岡崎との違いは豊橋の人口は約37万人に対して豊橋都市圏は約65万人と倍近く人口に差があります。これは豊橋がある東三河は名古屋から適度に離れてるので名古屋へ通勤通学する人が少なく、近くの豊橋に人が集まるのです。名古屋と浜松といった2つの政令市に挟まれながらも都市圏としては独立しているのはすごいと思いました。豊橋は人口では県内で5番目ですが、都市圏人口では豊田や岡崎を圧倒しているので人口で5番手でも愛知県第二の都市の候補にあげられる理由だと思いました。

その他都市圏

蒲郡都市圏

蒲郡都市圏は蒲郡市だけで構成された人口8万人弱の都市圏です。距離が近い豊橋、岡崎や県庁の名古屋の都市圏に属さず名古屋、豊橋、豊田以外では唯一の都市圏です。今後、岡崎都市圏が名古屋都市圏に組み込まれたように蒲郡都市圏も名古屋都市圏の一部になる可能性はあると思います。

都市圏に属さない自治体

愛知県北東部の豊根村と設楽町は都市圏に属していないです。山間部で名古屋、豊橋、豊田などの都市圏の中心都市に通勤通学するのには遠すぎるのがどこの都市圏にも属さない理由だと思いました。

岡崎都市圏

かつては岡崎市と幸田町で人口約41万人の岡崎都市圏が存在していましたが、今は名古屋都市圏の一部になり名古屋への一極集中が進んでいると感じました。

人口分析

男女別人口と比率

  • 豊田市(2024年8月1日時点)
  •  男性 21万6575人(52.1%)
  •  女性 19万9070人(47.8%)
  • 岡崎市(2024年8月1日時点)
  •  男性 19万4097人(50.63%)
  •  女性 18万9221人(49.36%)
  • 豊橋市(2024年6月1日時点)
  •  男性 18万4223人(50.14%)
  •  女性 18万3129人(49.85%)

外国人人口と比率

  • 豊田市(2024年5月1日時点)
  • 2万857人/5.0% 
  • 岡崎市(2024年8月1日時点)
  • 1万4278人/3.7%
  • 豊橋市(2024年6月1日時点)
  • 2万1156人/5.7%

年齢構成

  • 豊田市 2024年8月1日時点
  • 岡崎市 2024年8月1日時点
  • 豊橋市 2024年4月1日時点 

15歳未満の人口と比率(年少人口)

  • 豊田市 5万1284人 12.3%
  • 岡崎市 5万538人 13.2% 
  • 豊橋市 4万5596人 12.4%

15歳~64歳の人口と比率(生産年齢人口)

  • 豊田市 26万1867人 63.0%
  • 岡崎市 23万8185人 62.1%
  • 豊橋市 22万4141人 61.0%

65歳以上の人口と比率(老年人口)

  • 豊田市 10万2494人 24.7%
  • 岡崎市 9万4595人 24.7%
  • 豊橋市 9万7616人 26.5%

豊橋と岡崎は男女比がほぼ同じなのに対して豊田は男性のほうがやや多いのです。豊田市にはトヨタの工場が多いので工場で働く男性が多いのです。年齢構成と外国人比率では豊橋がやや高齢者の割合と外国人の割合が高いです。

交通網

各都市の中心駅

  • 豊橋市 豊橋駅
  • 豊田市 豊田市駅
  • 岡崎市 東岡崎駅

*豊橋駅と新豊橋駅、豊田市駅と新豊田駅は駅同士が直結しているので一つの駅として計算しています。東岡崎駅と岡崎駅は駅同士が離れているので別の駅としています。

中心駅の1日当たりの乗降者数

  • 豊橋駅  10万7379人 (2024年)
  • 豊田市駅 3万7293人 (2022年)
  • 東岡崎駅 3万3508人 (2022年)

豊橋駅が豊田と岡崎を圧倒していています。豊橋駅は乗り入れ路線が多く、さらに新幹線も止まるのが乗降客数が多い理由だと思います。豊橋駅は浜松駅よりも乗降客数が多いほど、都市の人口の割に中心駅の乗降客数が多いのです。

中心駅の乗り入れ路線数

  • 豊橋駅 6路線
  •  JR東海  東海道新幹線
  •  JR東海  東海道本線
  •  JR東海  飯田線
  •  名鉄   名鉄名古屋本線
  •  豊橋鉄道 渥美線
  •  豊橋鉄道 市内線(路面電車)

豊橋駅は乗り入れ路線が多く、新幹線が止まるので東京、大阪、名古屋へのアクセスもいいです。在来線でも名古屋方面のほかに渥美半島や静岡県、長野県方面と様々な方向路線が伸びていて交通の要衝となっています。

  • 豊田市駅 3路線
  •  名鉄豊田線
  •  名鉄三河線
  •  愛知環状鉄道

豊田市駅は名鉄と愛知環状鉄道の2社が乗り入れしています。名鉄を使えば名古屋の地下鉄のほうへ直通しているので豊田市から名古屋市内への通勤通学に便利です。

  • 東岡崎駅 1路線
  •  名鉄 名鉄名古屋本線

東岡崎駅は名鉄名古屋線のみの乗り入れですが、岡崎駅にはJR東海と愛知環状鉄道の2社が乗り入れしています。東岡崎駅と岡崎駅は駅同士離れているので、駅前が栄えてる東岡崎駅を中心駅としました。

駅の数

  • 豊橋市 30駅
  • 豊田市 26駅
  • 岡崎市 16駅

名古屋までの距離と最短所要時間

  • 豊橋市 76㎞ 新幹線で19分
  • 豊田市 38㎞ 車で40分
  • 岡崎市 43㎞ 電車で31分

豊橋が一番名古屋から距離が長いのに最短所要時間では一番早く名古屋につけるので新幹線のおかげで利便性が高いと感じました。豊橋~名古屋は在来線だと1時間ほどかかるので新幹線を使わない場合は一番名古屋から遠いのでその分時間がかかります。

豊田から名古屋は電車より車のほうが早いのは流石豊田はトヨタの本社があり車での利便性が高いなと感じました。

東京までの距離と最短所要時間

  • 豊橋市 289㎞ 新幹線で1時間21分
  • 豊田市 373㎞ 電車と新幹線で2時間42分
  • 岡崎市 355㎞ 電車と新幹線で1時間55分

東京駅までの移動の場合豊橋の場合は豊橋駅から新幹線一本で行けるのに対して、豊田と岡崎は在来線で豊橋か名古屋で新幹線乗り換えするのが一番早く行けることがわかりました。

豊橋駅は豊橋周辺以外にも、浜松→名古屋方面の豊橋で名鉄乗り換え豊田、岡崎→東京方面の豊橋で新幹線乗り換えなどの利用客もいるのが、駅の乗降客数が人口の割に多い理由だと思いました。

高速道路のIC数

  • 豊田市 17か所
  • 岡崎市 2か所
  • 豊橋市 0か所

高速道路では東名高速、新東名高速、伊勢湾岸自動車道が通る豊田市が圧倒しています。豊田はトヨタの本社や工場が多いので高速道路網がとても発達していて車での移動が便利です。

豊橋は名古屋と浜松方面にバイパスはあるものの、高速道路のICがなく豊田や岡崎と比べると車での移動が不便です。

空港までの距離と最短所要時間

  • 岡崎市 中部国際空港 62㎞ 電車で1時間1分
  • 豊田市 中部国際空港 43㎞ バスで1時間9分
  • 豊橋市 中部国際空港 105㎞ 電車で1時間27分

所要時間では岡崎のほうが短いですが、豊橋と岡崎は直行便がなく、電車で神宮前駅での乗り換えが必要なので豊田市のほうが利便性が高いと思いました。豊田市はバス一本で中部国際空港へ行けます。

交通網では豊橋が圧倒しています。特に鉄道網では豊橋の方が便利で新幹線が止まるので東京、大阪、名古屋の大都市への移動に便利です。豊田はトヨタの本社があるからなのか高速道路が充実していて車での移動に便利です。

産業

年間商品販売額

  • 豊田市 2兆523億2300万円 (2020年時点)
  • 岡崎市 9190億3400万円  (2020年時点)
  • 豊橋市 1兆2378億1170万円 (2021年時点)

財政力指数

  • 豊田市 1.47 (愛知県2位)
  • 岡崎市 1.03 (愛知県17位)
  • 豊橋市 0.99 (愛知県19位)

財政力指数とは地方公共団体の財政力を示す指標で、数値が高いほど自治体の財源に余裕があるといえます。

市内総生産/一人当たり(GDP)

  • 豊田市 4兆1639億円/約1002万円(2021年時点)
  • 岡崎市 1兆7943億円/約468万円(2020年時点)
  • 豊橋市 1兆6454億円/約448万円(2021年時点)

市内総生産とは市内の経済活動により生み出された付加価値の総額のことです。

製造品出荷額

  • 豊田市 15兆1717億円 (2023年時点)
  • 岡崎市 2兆5764億円 (2023年時点)
  • 豊橋市 1兆4632億円 (2021年時点)

製造品出荷額でも豊田市が圧倒していて豊田は名古屋を上回り日本で1番製造品出荷額が大きい市町村です。

農業生産額

  • 豊田市 83億5000万円
  • 岡崎市 97億3000万円
  • 豊橋市 387億1000万円 (愛知県2位、全国13位)

農業生産額では豊橋が圧倒していて、愛知県2位、全国の市町村でも13位と豊橋は農業が盛んな街です。

農業生産額以外の項目では豊田市が圧倒的で豊田は、車の工場が多いので工業が盛んで、財政状況もいい街です。豊橋は農業生産額で豊田と岡崎を圧倒しており農業が盛んです。

農業以外の産業では豊田が圧倒しており、いまのところ豊田市が愛知県第二の都市として最有力候補かもしれません。

店舗数

スーパーの数

  • 豊田市 66店舗
  • 岡崎市 75店舗
  • 豊橋市 51店舗

コンビニの数(2024年時点)

  • 豊田市 212店舗
  • 岡崎市 165店舗
  • 豊橋市 184店舗

ショッピングセンターの数

  • 豊田市 10店舗
  • 岡崎市 11店舗
  • 豊橋市 7店舗

飲食店の数(2021年時点)

  • 豊田市 1360店舗
  • 岡崎市 1251店舗
  • 豊橋市 1460店舗

ホームセンターの数

  • 豊田市 14店舗
  • 岡崎市 8店舗
  • 豊橋市 9店舗

家電量販店の数

  • 豊田市 9店舗
  • 岡崎市 11店舗
  • 豊橋市 12店舗

書店の数

  • 豊田市 20店舗
  • 岡崎市 25店舗
  • 豊橋市 20店舗

店舗数では3都市とも互角な結果になりました。店舗数では大差がないことがわかります。

学校数

幼稚園、保育園の数

  • 豊田市 133校
  • 岡崎市 83校
  • 豊橋市 105校

小学校の数

  • 豊田市 75校
  • 岡崎市 47校
  • 豊橋市 52校

中学校の数

  • 豊田市 28校
  • 岡崎市 20校
  • 豊橋市 22校

高校の数

  • 豊田市 16校
  • 岡崎市 11校
  • 豊橋市 11校

大学の数

  • 豊田市 3校
  • 岡崎市 4校
  • 豊橋市 3校

専門学校の数

  • 豊田市 5校
  • 岡崎市 7校
  • 豊橋市 8校

学校数(小中学校、高校、大学、専門学校の合計)

  • 豊田市 127校
  • 岡崎市 89校
  • 豊橋市 96校

学校数では豊田市が1番多い結果になりました。特に小学校、中学校、高校の数が豊田市が多いのは、豊田市は面積が愛知県で1番大きく山奥まで市域が広がっており、山奥にも小中学校があるのが学校数が多い理由です。

市内で1番偏差値高い高校

「岡崎>豊橋>豊田」

高校の偏差値で見ると岡崎には西三河で1番頭いいと言われる「岡崎高校」、豊橋には東三河で1番頭がいいと言われる「時習館高校」があります。特に岡崎高校は愛知県の高校の中でもトップクラスに偏差値が高いです。

  • 岡崎市 岡崎高校 偏差値71
  • 豊橋市 時習館高校 偏差値69
  • 豊田市 豊田西高校 偏差値65

大学の学力と偏差値

「豊橋>岡崎=豊田」

豊橋には国立大学の「豊橋技術科学大学」がありますが岡崎や豊田には国公立大学がなく、3つの都市に私立大学で国公立大学を上回るほど偏差値高い大学はないです。

学校数の項目では、豊田と豊橋が同率1位という結果になりました。学校数では豊田偏差値高い高校は岡崎面積あたりの学校数では豊橋が上回っています。

病院数

病院数(2024年時点)

  • 豊田市 196か所
  • 岡崎市 212か所
  • 豊橋市 224か所

病床数/人口1万人当たり(2024年時点)

  • 豊田市 3221床/76.267床
  • 岡崎市 2606床/67.749床
  • 豊橋市 4875床/131.077床

医師数/人口1万人当たり(2024年時点)

  • 豊田市 888人/21.026人
  • 岡崎市 777人/20.200人
  • 豊橋市 986人/39.841人

医療の充実度では豊橋が上回ってることが分かりました。3都市の中で1番人口が少ないのに病院数、病床数、医師数の全てで豊田、岡崎を上回立てることから医療環境が充実してることが分かります。

企業

事業者数

  • 豊田市 1万5049社
  • 岡崎市 1万5579社
  • 豊橋市 1万6651社

上場企業数

  • 豊田市 4社
  • 岡崎市 3社
  • 豊橋市 4社

最低賃金(2024年8月時点)

  • 豊田市 1027円
  • 岡崎市 1027円
  • 豊橋市 1027円
  • 3都市とも愛知県なので最低賃金は同じです。

家賃相場

  • 豊田市 5.46万円/月
  • 岡崎市 5.25万円/月
  • 豊橋市 4.64万円/月

高さ50m以上の建物

  • 豊田市 10棟
  • 岡崎市 6棟
  • 豊橋市 10棟 

高さ最大の建物

  • 豊田市 90m  パークタワー豊田
  • 岡崎市 105m 岡崎タワーレジデンス
  • 豊橋市 117m ロワジールホテル豊橋 

家賃相場以外では他の都市を上回ってるので、で豊橋が上回る結果になりました。

歴史

過去の人口

※2000年代以前のデータは平成の大合併以前の市域の人口である

1920年時点の人口

  • 西加茂郡挙母町 1万1924人 県内16位 ※
  • 岡崎市     4万35人  県内3位
  • 豊橋市     6万5163人 県内2位

※西加茂郡挙母町は現在の「豊田市」です。

2000年時点の人口(平成の大合併前)

  • 豊田市 35万1101人 県内3位
  • 岡崎市 33万7586人 県内4位
  • 豊橋市 36万4856人 県内2位

2024年時点の人口

  • 豊田市 41万5645人 県内2位
  • 岡崎市 38万3318人 県内3位
  • 豊橋市 36万7033人 県内5位

豊橋市は2000年代まで長らく県内2位の人口でしたが、2000年以降の平成の大合併と豊橋の人口減少で豊田、岡崎などに人口を抜かされて現在は人口5位です。豊田市と岡崎市は平成の大合併で市域を広げて人口が増え、豊橋と比べても人口減少率が低いです。

平成の大合併とは?1999年から2010年にかけて政府主導で行われた市町村合併のことです。この合併により豊田市や岡崎市のように市域を広げて人口が増えた市町村も多いです。

豊田市は戦前は豊橋、岡崎より人口が少なく、戦後にトヨタ自動車とともに発展した街だとわかります。

人口のピーク

  • 豊田市 42万6142人(2019年)
  • 岡崎市 38万7887人(2019年)
  • 豊橋市 37万7429人(2019年)

※2024年8月時点で過去から現在までで一番人口が多かった時をピークとしています。

市制施行日

  • 豊田市 1951年3月   (県内12番目)
  • 岡崎市 1916年7月1日 (県内3番目)
  • 豊橋市 1906年8月1日 (県内2番目)

中核市指定日

  • 豊田市 1998年4月1日
  • 岡崎市 2003年4月1日
  • 豊橋市 1999年4月1日

中核市とは、政令指定都市の次に大きな都市で政令指定都市は人口50万人以上が条件なのに対して、中核市は人口20万人以上の都市です。都市の規模や機能を国から認めてもらえれば中核市に認定されます。

江戸時代の藩/石高/藩庁

  • 豊田市 挙母藩/2万石/挙母城
  • 岡崎市 岡崎藩/6万石/岡崎城
  • 豊橋市 三河吉田藩/7万石/吉田城

岡崎市の岡崎藩は「徳川家康」生誕の地で三河における徳川氏の最重要拠点であった。

江戸時代の歴史でいうと石高数は豊橋の三河吉田藩が上回っているものの、岡崎市の岡崎藩は「徳川家康」生誕の地で歴史的に重要な場所であったので歴史的観点からみると「岡崎>豊橋>豊田」で岡崎市が優勢だなと思いました。

石高とは江戸時代に行われた土地の値打ちを表す方式のことです。

藩とは江戸時代の大名の領地とその領地を治める仕組みのことです。

豊橋と岡崎は江戸時代から栄えていた一方で、豊田市は戦後にトヨタ自動車ができてから一気に栄えた街だということがわかります。

将来性

将来の人口予想

2024年時点の65歳以上の人口と割合

  • 豊田市 10万2494人(24.7%)
  • 岡崎市 9万4595人(24.7%)
  • 豊橋市 9万7616人(26.5%)

2020年→2050年の人口減少率

  • 豊田市 -5万1084人 12.0%
  • 岡崎市 -3万1896人 8.2%
  • 豊橋市 -6万7611人 18.1%

2050年の人口予想

  • 豊田市 37万2000人
  • 岡崎市 35万5210人
  • 豊橋市 30万4309人

過去〜現在〜未来の人口推移

2050年までの予測人口を見れば「豊田>岡崎>豊橋」の順に人口が多いことは変わらないです。豊橋市はかつては人口が愛知県2位だったものの人口減少率と高齢化率が高く、大きく人口を減らすと予想されています。豊橋を含む東三河地方は今後過疎化が他地域より進み大きく人口を減らすと予測されています。

観光

観光客数

  • 豊田市 1050万人前後(2019年)
  • 岡崎市 380万8502人(2023年)
  • 豊橋市 349万8165人(2021年)

観光資源

観光資源では「岡崎>豊田>豊橋」だと感じました。岡崎は3都市の中では一番歴史があり、最近は有名youtuberの聖地もあります。豊田は紅葉が有名な香嵐渓やサッカースタジアムの豊田スタジアムがあります。豊橋は東海地方で唯一路面電車が走っており、夏には手筒花火があり迫力があります。

豊田市の豊田スタジアム

岡崎市の岡崎城 「筆者撮影」
豊橋の菜飯田楽 「筆者撮影」

知名度

結論

知名度はデータがなく主観になってしまいますが、「豊田>岡崎>豊橋」の順で知名度があると思いました。トヨタ自動車の本社があることで自動車の街として知られているのが一番知名度があると思った理由です。

豊田市

豊田市は世界的に有名な「トヨタ自動車」の本社があり自動車の街としての知名度があります。また紅葉で人気の香嵐渓もあり秋にはたくさんの人が訪れます。

香嵐渓の紅葉

岡崎市

岡崎市は「徳川家康」生誕の地であり、最近は有名youtuber「東海オンエア」の聖地でもあり、東海オンエアのファンが聖地巡礼に来ています。

岡崎の味噌工場 「筆者撮影」

豊橋市

豊橋市は新幹線が止まり、東京、大阪、名古屋への利便性が高い街です。毎年7月に行われる「豊橋祇園祭」では手筒花火が迫力的で見ごたえがあります。

豊橋の手筒花火

駅前の都会度

中心地の駅前をみてぱっと見でどの街が都会に見えるか比べていきます。

駅周辺の街並みを見た印象

豊橋駅

  • 駅前に駅前大通があり開放的な印象、東海地方で唯一の路面電車も走っています。
  • 市街地が豊橋駅付近に集中しています。
  • 少し古めの建物が多くかつて栄えていた街という印象でした。
  • 駅の規模は大きいので東京、大阪、名古屋への利便性は高いです。
豊橋駅前「筆者が撮影」

豊田市駅

  • 新しい建物が多く近代的な印象
  • 新豊田駅と豊田市駅は高架でつながっていて、駅と駅の間にも商業施設があります。
  • 駅の近くにデパートや映画館もあり便利です。

豊田市駅前

東岡崎駅

  • 豊橋駅や豊田市駅と比べると中心市街地が分散している
  • 名鉄は東岡崎駅、JRと愛知環状鉄道は岡崎駅と駅も分散されている
  • 駅や中心市街地が分散されいてる分、市街地の範囲が広いです。
東岡崎駅近くの乙川からの景色 「筆者撮影」

以上のことから駅前の都会度を比較すると「豊田>豊橋>岡崎」の順に都会だなと思いました。

豊田市駅周辺は商業施設や映画館などが豊橋や岡崎より充実しているしていて新しい建物が多いと思ったので豊田が一番駅前が都会的だと思いました。

豊田市駅の駅舎

岡崎は駅も中心市街地も分散されいるのと、中心駅の東岡崎駅周辺は駅舎の古さも相まって豊田や豊橋と比べて都会には見えなかったです。

東岡崎駅の駅舎 「筆者が撮影」

豊橋は駅の規模は豊田や岡崎よりも大きく鉄道網が充実いていますが、古い建物が数多くあり近代的な建物が豊田と比べ少なく、駅前の商業施設も豊田のほうが充実してると思いました。

豊橋駅の駅舎「筆者が撮影」

岡崎は古くからある城下町という印象で、豊橋は駅前に少し古めの建物が多く古くから栄えてる街、豊田の駅前は新しい建物が多いので再開発が進み栄えてる街だなと思いました。

よく比較される都市

愛知県内の他の都市だと一宮市と春日井市と人口規模が近く、東海地方では岐阜市や四日市市と人口規模が近いです。

豊田+岡崎+豊橋を合わせた人口は約115万人となりこれは広島市(120万人)や仙台市(108万人)と人口が近いです。愛知県の三河地方は名古屋と比べ知名度が低く田舎に見られがちですが実は宮城県よりも人口が多いのです。

まとめ

比較するときに1位を3pt 2位を2pt 3位を1pt として計算したのは3つ以上の都市を比べて順位をつけるときに必要だったからです。

1位は「豊田市」の140pt

2位は「豊橋市」の130pt

3位は「岡崎市」の112pt

となり愛知県第二の都市に一番ふさわしいのは豊田市となりました。

豊田は工業や経済力で他都市より強く、豊橋は大都市への利便性、岡崎は歴史が強いと感じました。

経済力の豊田交通の要衝の豊橋歴史の岡崎とそれぞれの街に特徴があることが分かりました!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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