この記事の内容
2024年に北方領土の国後島に行った人がいたので、北海道在住の筆者が思ったことについて話していこうと思います。
北方領土に行った人に関する記事（HTB 北海道テレビ）
北方領土とは
北海道東方にある島のことで、歯舞諸島、国後島、色丹島、択捉島のことです。
第二次世界大戦で日本が敗戦した後にロシアが不法に占拠した島で、戦後から現在までロシアに不法に占拠されてる島です。
南樺太と千島列島は第二次世界大戦後の敗戦で日本が放棄してソ連（現在のロシア）の支配下に置かれましたが、日本とロシアの間で領有についての話し合いが行われていないのでは帰属未定地域となっております。北方領土は戦後にソ連（現在のロシア）が不法に占拠した地域で日本が返還を求めている地域です。
実際にはサハリン（樺太）全域と千島列島、北方領土は戦後ずっとロシアに実効支配されてるのが現状です。
北方領土に行く方法
ビザなし渡航（2024年現在休止中）
北方領土のうち択捉島、国後島、色丹島で日本人と居住してるロシア人との交流事業で主に元島民とその家族が対象で一般人が行くのは難しいです。コロナ後はいまだに実施されてないです。
ロシアのビザを取っていく方法
ロシアに行く場合は観光ビザが必要なのと、北方領土に渡航する際にはロシア側の許可が必要なので行くハードルは高いです。日本政府が渡航自粛を要請しているものの罰則はないのでロシア側の手続きを踏めば海外旅行と同じ感覚で行くことができます。実際に行ったことが発覚すれば行政指導を受ける可能性があります。
2024年時点では日本からロシアに行く直行便がないので中国やモンゴルなど第三国を経由して行くことになるのでロシアに行くこと自体時間がかかります。
日本各地から北京経由で行く方法や鳥取県の境港から韓国経由のフェリーでロシアに行く方法、他にはモンゴルや中東、トルコ経由で行く方法もあり、行く手段はたくさんあります。
北海道から見える北方領土
根室の納沙布岬から歯舞群島は一番近いところで3㎞しか離れていないので納沙布岬に行けば高確率で北方領土が見えます。他にも知床半島や野付半島などからも北方領土が見えて、北海道から見える島は歯舞群島と国後島です。
外務省が渡航自粛要請をしてる理由
北方領土は渡航自粛、ロシアに行くことは危険レベル３の渡航中止勧告が出されています。
ロシアは2022年にウクライナに武力侵攻して戦争状態の国なので危険レベル3の渡航中止勧告が出されてます。
北方領土渡航自粛する理由は日本の立場としては日本領なのでロシアビザ取って渡航するとロシア領と認めたことになり今後のロシア側との交渉に悪影響になる可能性があるためです。ロシア側の立場としては日本人の北方領土の渡航はロシア側の手続きをすれば渡航に制限はないです。
北方領土やロシアに行くこと自体は禁止されておらず、罰則もないため日本人でも行く人がいるのが現実です。自粛だけで罰則はないので今後も行く人がいてもおかしくないでしょう。
北方領土に行くことに対する批判
北方領土に渡航したり、渡航したことをSNSで発信した場合は日本、ロシア側からの取材が来る場合があり、行くことに対して批判される可能性が高まります。
国民感情的に北方領土に行く人はロシア領と認めたことになるので批判される可能性は高いと思います。
北方領土返還の可能性
北方領土は返還されるのか？
今まで何度も交渉したが返還される見込みはなく、平和条約締結後に２島返還の話もあったが日本は全島返還にこだわり、ロシアのウクライナ侵攻後は日露関係が更に悪化して北方領土のビザなし交流も中止になり、話し合いで北方領土が返還される可能性は低いと思いました。
2島返還
1956年の日ソ共同宣言では歯舞群島と色丹島は平和条約の締結後に返還することに合意しましたが、いまだ平和条約は締結されていません。
個人的にはまずは2島返還してもらい、その後北方領土すべてを変換できるように話し合うのが大事だと思いました。
渡航禁止ではなく自粛要請である理由
憲法上、国民の自由に移動する権利が保障されていて、旅行も移動の自由に含まれているので難しいのです。北方領土や海外の危険地域は渡航禁止ではなくて渡航自粛要請しかできず、自粛要請に従わなくても罰則がないです。
まとめ
北方領土への渡航について記事にしました。
- 北方領土はロシアに不法占拠されてる土地で渡航自粛なので行かない方がいい
- ロシアへの直行便はないが第三国を経由すれば北方領土にも行ける
- 北方領土に行っても罰則はないため行く人が一定数いる
- 憲法上、移動の自由が保障されてるため渡航禁止にはできない
個人的には北方領土に行くのはやめた方がいいと思います。
この記事は北方領土に行くことを推奨しておらず、行くのは自己責任でお願いします。
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