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日本の隣国といえばどの国を思い浮かべますか?多くの人が韓国、中国、台湾、北朝鮮、ロシアなどと答えると思います。
では東南アジアのフィリピンは隣国といえるのでしょうか?あまり隣国のイメージがない人が多いかもしれません。しかし日本とフィリピンもフィリピン海を挟んで接していて一番近い場所で直線距離で383㎞しか離れていません。これは東京から大阪までの直線距離より近いのです。
この記事では様々な視点から見た日本の隣国について解説していきます。
一般的に隣国と呼ばれる国
一般的に日本の隣国と呼ばれる国は韓国、中国、北朝鮮、台湾、ロシアだと思います。
- 中国・韓国・台湾・北朝鮮は日本と同じく東アジアなので人種や文化が似ている
- 中国・韓国・台湾・ロシアとは領土問題で日本と揉めている
- 北朝鮮は日本海にミサイルを落としていて国際問題になっています
- 中国・韓国・台湾から日本に来る観光客は多く人の往来があります。
以上3つの理由で日本の隣国と思う人が多いのではないかと思ました。
国家承認してない国
日本周辺には国家承認してない国が2か国あります
台湾と北朝鮮
台湾 日本政府は国家承認していないですが、実際は国として扱われることが多く、大使館的な施設もあります。世界的にみても台湾を国家承認している国は10か国程度と少ないです。これは中国が主張する台湾も中国の一部だという意見に中国との経済などの協力関係を築くために中国を国家承認して台湾とは国交断絶している国が多いです。
北朝鮮
日本は国家承認していませんが、実際に国扱いされている、世界的にみると北朝鮮を国家承認してる国は多く国家承認してない国は日本、韓国、アメリカくらいと国家承認してない国のほうが少数派です。
日本に隣国はない!?
日本は島国なので陸上で接する国境はないです。陸での国境がないので隣国がないとも言えるでしょう。
日本の領土から見える国
長崎県の対馬から韓国釜山
長崎県の対馬は韓国釜山まで49.5㎞しか離れておらず、福岡からは138㎞も離れてるほど韓国に近い国境の島です。
韓国第二の都市釜山から近いので釜山の夜景が見えたり、韓国からの観光客が多いです。フェリーで釜山への直行便があり1時間30分で釜山に行けます。対馬の人は釜山に通勤できるほど距離が近いのです。
北海道稚内からロシアサハリン(樺太)
北海道最北端宗谷岬から樺太最南端の西能登呂岬は43㎞しか離れておらず、対馬から釜山までの距離よりも近いです。
北海道北部の都市稚内からサハリン南部の都市コルサコフまでは159㎞離れており都市間の距離は遠いです。2018年までは稚内⇔コルサコフ間でフェリーが運航していて所要時間は4時間30分でした。
沖縄県与那国島から台湾
与那国島から台湾までは最短で107㎞で対馬や宗谷岬と比べたら遠いですが、石垣島は117㎞、那覇は509㎞なので沖縄の中でも台湾に近い島です。
距離は近いですが、与那国から台湾に行くには飛行機で那覇を経由して行かないとたどり着けないので距離の割に遠いのが現状です。2025年秋ごろに石垣島から台湾基隆を結ぶフェリーの運航を始める可能性があるので、もしフェリーができたら、与那国から台湾へのアクセスはよくなります。
日本の陸地から一番近い国はロシアですが、国境を感じれる島は対馬だと思いました。対馬と釜山は距離が近いだけではなく釜山との船でのアクセスも良く、船で国境を越え、日本の国境を実感しやすいです。
日本のEEZ(排他的経済水域)と接してる国
EEZとは旗的経済水域のことで、沿岸国はこの水域で海洋資源や天然資源の開発を他国に邪魔されずにできる権利がある区域のことです。日本は島国なので国土面積は38万㎢と世界で61番目と小さいですが、排他的経済水域の面積は447万㎢もあり世界で6番目に広いです。
EEZが接してる国は、韓国・中国・台湾・北朝鮮・ロシア・フィリピン・アメリカ(北マリアナ諸島)の7か国です。
EEZが接している国を見てみると一般的に隣国のイメージがないフィリピンやアメリカとも日本のEEZと接しています。
日本の面積とEEZの面積、日本は島国なので排他的経済水域が広く、面積は中国よりも広い世界6位です。
日本からのアクセスが良い国
韓国
仁川国際空港から日本各地へ飛行機が飛んでいて日本の地方空港から仁川経由で海外に行ったほうが安い場合があります。
福岡、下関、大阪から釜山へフェリーも出てるので飛行機以外でもアクセスできます。また船に車を乗せることができるのでマイカーで韓国に行くこともできます。
中国
韓国と同様に日本各地から中国への直行便の飛行機が出ています。
2024年12月よりビザなしで中国に行けるようになり行きやすくなりました。
ロシア
観光で行く場合もビザが必要で、日本の隣国だけど行く場合は中国経由で行く必要があり近くて遠い国です。
鳥取県の境港から韓国経由でロシアのウラジオストクに行くフェリーが運航再開したので少しだけ行きやすくなりました。
台湾
日本各地から台湾への直行便が出ていて、台湾の地方都市からも日本下の直行便が出ているので特に地方からの行き来はしやすいです。
沖縄の場合は距離が近いので、台湾が一番近い外国の国で、韓国便も日本各地から直行便があるので沖縄以外は飛行機の所要時間で韓国のほうが近いといえます。
フィリピン
東京・大阪・名古屋・福岡からフィリピンへの直行便があり、日本の主要都市からのアクセスはいいです。
北朝鮮
2019年までは中国経由でツアーを申し込めば訪問できたが、2024年現在は日本人は北朝鮮に訪問できない状態となっていてまさに、近くて遠い国という印象です。実際に行く人はかなり少なく、隣国の中で一番アクセス悪い国です。
アメリカ(北マリアナ諸島)
成田空港から北マリアナ諸島のサイパン島へ直行便があり3時間30分程度で行けます。近隣のグアム経由の場合は東京・大阪・名古屋・福岡からもアクセスできます。
主要都市は日本・韓国・中国・フィリピン・台湾・北朝鮮は首都で。アメリカはサイパン島、ロシアはウラジオストクです。
行きやすさは、韓国>台湾>中国>フィリピン>アメリカ(北マリアナ諸島)>ロシア>北朝鮮だと思いました。
韓国・台湾・中国への直行便のある日本の都市が多く、観光や仕事での往来以外にも欧米に行く際の乗り換え需要もあります。また韓国はフェリーでも行くことができ行く手段が多いです。ロシアや北朝鮮はアクセスが悪く、特に北朝鮮は2024年現在では観光目的の入国はできないです。
北アメリカや南アメリカは隣国とは言えない理由
日本は陸での国境がないので隣国はすべて海を隔てています。距離は遠いですが、北米や中南米の国とも太平洋を挟んで向かい合っています。
北米や中南米の国が隣とは言えない理由は距離が離れすぎているからです。個人的には排他的経済水域で接してない国は隣国とは言えないと思います。
日本から一番近い国
距離で考えたら一番近い国はロシアですが、人の往来やアクセスを考えた場合一番近い国は韓国だと思います。
距離では北海道からサハリン(樺太)までの最短距離は43㎞なのに対して長崎県対馬から釜山までの距離は49㎞と若干ロシアのほうが近いのです。
アクセスで考えた場合は、2024年時点でロシアに行く手段は韓国経由のフェリーか中国やモンゴル経由の飛行機しかないので行くのに時間がかかります。韓国の場合は飛行機とフェリーで行き来できて直行便の本数も多いのでアクセスがいいです。
日本に来る外国人で一番多いのは韓国人、韓国に来る外国人で一番多いのは日本人と互いに行き来が盛んなので、アクセスと人の往来では韓国が一番近いと思いまいした。
まとめ
日本の隣国について様々な視点から調べてみました!
一般的に隣国といわれる韓国・中国・台湾・北朝鮮・ロシアに加えて排他的経済水域で接しているフィリピンとアメリカが隣国だと思いました。
また日本から一番近い国は距離とアクセス、人の往来を考えると韓国だと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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