どっちが都会なのか?「豊橋」と「旭川」を比べてみた!

目次

この記事の内容

愛知県東三河地域最大の都市「豊橋」と北海道の道北地方最大の都市「旭川」を比べていきます。

この記事ではあまり比べられることが少ない中核市同士の比較をしてきます。

中核市とは、政令指定都市の次に大きな都市で政令指定都市は人口50万人以上が条件なのに対して、中核市は人口20万人以上の都市です。都市の規模や機能が国から認めてもらえれば中核市に認定されます。

結論 豊橋のほうが都会だと思います。

その理由を下に書いていきます。

豊橋と旭川について

豊橋について

愛知県東部の街で、東三河地方最大の都市です。新幹線が止まる街なので名古屋や東京、大阪といった大都市に行きやすく利便性の高い街です。車の輸入量が日本一の三河港やキャベツや大葉の生産も盛んで農業や工業も盛んな街です。

旭川について

北海道の真ん中にある町で札幌に次ぐ北海道第二の都市です。北海道の真ん中に位置してるので道内各地に行きやすく、旭山動物園や旭川ラーメンなど観光地やグルメが有名で全国的に知名度の高い街です。

市の人口と面積

人口

  • 豊橋市 36万7347人 
  • (2024年6月1日時点)
  • 旭川市 31万7757人
  • (2024年7月1日時点)

面積

  • 豊橋市 262.0平方キロメートル
  • 旭川市 747.6平方キロメートル

人口密度

  • 豊橋市 1402人/平方キロメートル
  • 旭川市 425人/平方キロメートル

昼夜間人口比率

  • 豊橋市 97.15%
  • 旭川市 100.55%

人口は豊橋のほうがやや多いが面積は旭川のほうが3倍近く大きいので豊橋のほうが密集していることがわかります。

昼夜間人口とは、夜間人口100人当たりの昼間人口のことで100を超えてる場合は通勤通学で市内に流入する人口が多く、100人を下回ってる場合は市外に通勤通学で流出する人が多いという意味です。

夜間人口とは居住してる人の数、つまりその都市の人口のことです。

昼間人口とは、夜間人口-通勤通学で地域から出ていく人(流出人口)+地域へ通勤通学する人(流入人口)のことです。昼間人口には観光や買い物目的の人は含まれていません。

豊橋は名古屋や浜松といった大都市へ通勤通学できるほど距離が近いので、市外へ通勤通学する人が多いです。

旭川は周辺に大きな町がなく、札幌までも遠いため旭川に通勤通学する人が多いです。

都市圏の人口と面積

豊橋都市圏

  • 人口   65万2420人
  • 面積   1236.86平方キロメートル
  • 人口密度 527人/平方キロメートル

旭川都市圏

  • 人口   37万2111人
  • 面積   1310.27平方キロメートル
  • 人口密度 383人/平方キロメートル

都市圏にすると面積は程同じくらいにまりますが人口が30万人近く豊橋都市圏のほうが多くなり、市単体でも都市圏でも豊橋のほうが密集してることがわかります。

人口分析

男女別人口と比率

  • 豊橋市 (2024年6月1日時点)
  •  男性 18万4223人(50.14%)
  •  女性 18万3129人(49.85%)
  • 旭川市 (2024年7月1日時点)
  •  男性 14万7181人(46.31%)
  •  女性 17万576人 (53.68%)

外国人人口と比率

  • 豊橋市 (2024年6月1日時点)
  •  2万1156人 5.7%
  • 旭川市 (2024年7月1日時点)
  •  1723人  0.54%

年齢構成

  • 豊橋市 2024年4月1日時点
  • 旭川市 2024年7月1日時点

年少人口と比率(0歳~14歳の人口)

  • 豊橋市 4万5596人 12.4%
  • 旭川市 3万1630人 10.0%

生産年齢人口と比率(15歳~64歳の人口)

  • 豊橋市 22万4141人 61.0%
  • 旭川市 17万3782人 54.7%

老年人口と比率(65歳以上の人口)

  • 豊橋市 9万7616人  26.5%
  • 旭川市 11万2345人 35.4%

旭川は豊橋よりも人口が少ないのに65歳以上の人口では豊橋よりも多いことから旭川のほうが少子高齢化が深刻であることがわかります。

交通網

中心駅の1日当たりの乗降者数

  • 豊橋駅 9万2851人/日 (2024年時点)
  • 旭川駅 6890人/日   (2024年時点)

中心駅の乗り入れ路線数

  • 豊橋駅 6路線
  •  JR東海 東海道新幹線
  •  JR東海 東海道本線
  •  JR東海 飯田線
  •  名鉄  名鉄名古屋本線
  •  豊橋鉄道 渥美線
  •  豊橋鉄道 市内線(路面電車)

豊橋鉄道は厳密には豊橋駅ではないですが豊橋駅直結ですので乗り入れ路線にしました。

豊橋駅は乗り入れ路線が多く、新幹線が止まるので東京、名古屋、大阪へのアクセスもいいです。在来線でも名古屋方面のほかに、静岡県、長野県方面と様々な方向に路線が伸びていて交通の要衝になっています。

豊橋駅

  • 旭川駅 4路線
  •  JR北海道 函館本線
  •  JR北海道 宗谷本線
  •  JR北海道 富良野線
  •  JR北海道 石北本線

石北本線は新旭川駅からの乗り入れですが、電車自体は旭川駅まで来るので乗り入れ路線としました。

旭川駅

旭川駅は札幌行の特急が30分に一度ほど出てるのでアクセスが良いです。また、道東、道北方面から電車が来るので北海道北部、東部の交通の要衝になっています。

豊橋駅は東京、大阪、名古屋など日本の三大都市へのアクセスが良いのに対して、旭川駅は新幹線が止まらないのと札幌以外の大都市が飛行機使うレベルで遠いため乗降客数に10倍以上の差が出る原因だと思います。

駅の数

  • 豊橋市 30駅
  • 旭川市 16駅

道県庁と東京までの距離と最短の所要時間

豊橋市

  • 名古屋 76㎞ 新幹線で19分 
  • 東京  289㎞ 新幹線で1時間21分

旭川市

  • 札幌 148㎞  電車で1時間25分
  • 東京 1294㎞ 主に飛行機で3時間40分

高速道路のIC数

  • 豊橋市 0個
  • 旭川市 2個

豊橋は高速道路のアクセスが悪くインターまで遠いが、代わりにバイパスがあり名古屋や浜松までつながっています。旭川は札幌方面や北海道北部、東部へ高速道路が伸びていて高速道路網が発達しています。

空港までの距離と最短所要時間

豊橋 中部国際空港 105km 電車で1時間27分

旭川 旭川空港   17km  バスで41分

旭川のほうが空港へのアクセスが良いのは、東京や大阪といった北海道外の都市は電車ではなく飛行機使った方が早いので旭川周辺に空港があるのだと思います。

産業

年間商品販売額

  • 豊橋市 1兆2378億1170万円 (2021年時点)
  • 旭川市 1兆1541億6100万円 (2020年時点) 

財政力指数

  • 豊橋市 0.99 (県内19位、全国86位)
  • 旭川市 0.53 (道内11位、全国885位) 

豊橋のほうが財政力があるのに県内、道内の順位で互いに上位ではないことから、愛知県は財政力が高い市町村が多いことがわかります。

市内総生産/一人当たり(GDP)

  • 豊橋市 1兆6454億円/約448万円 (2021年時点)
  • 旭川市 1兆1383億円/約358万円 (2018年時点)

工業生産額

  • 豊橋市 1兆3582億円(2019年時点)
  • 旭川市 2297億円  (2021年時点)

中京工業地帯に属し、三河港を有する豊橋のほうが工業業出荷額が多いことがわかります。

農業生産額

  • 豊橋市 387億1000万円(県内2位、全国13位)
  • 旭川市 127億3000万円(道内23位、全国183位)

商業、農業、工業のどの産業も豊橋のほうが生産額が多いことがわかりました。商品販売額では拮抗していますが、工業、農業では倍以上の差があります。

店舗数

繁華街

  • 豊橋市 豊橋駅周辺、松葉通り、広小路
  • 旭川市 3・6街

豊橋、旭川ともに駅周辺に繁華街があります。

旭川の3•6街

商店街

  • 豊橋市 2つ
  •  ときわアーケード通り、大豊商店街(水上ビル)
  • 旭川市 2つ
  •  平和通買物公園、銀座商店街

豊橋のときわ通り

豊橋は駅の近くに雨でも濡れないアーケード商店街がある一方で旭川は駅前に歩行者天国の買物公園があり、冬には雪まつりの会場になっています。

スーパーの数

  • 豊橋市 51店舗
  • 旭川市 34店舗

コンビニの数

  • 豊橋市 184店舗
  • 旭川市 178店舗

ショッピングセンターの数

  • 豊橋市 7店舗
  • 旭川市 13店舗

飲食店の数

  • 豊橋市 1460店舗
  • 旭川市 1840店舗

ホームセンターの数

  • 豊橋市 11店舗
  • 旭川市 14店舗

家電量販店の数

  • 豊橋市 11店舗
  • 旭川市 8店舗

書店の数

  • 豊橋市 20店舗
  • 旭川市 17店舗

スーパーやコンビニでの買い物は豊橋ショッピングセンターでの買い物は旭川のほうが便利だと感じました。

学校数

幼稚園、保育園の数

  • 豊橋市 105校
  • 旭川市 135校

小学校の数

  • 豊橋市 52校
  • 旭川市 51校

中学校の数

  • 豊橋市 22校
  • 旭川市 26校

高校の数

  • 豊橋市 11校
  • 旭川市 15校

大学の数

  • 豊橋市 3校
  • 旭川市 3校

専門学校の数

  • 豊橋市 8校
  • 旭川市 11校

学校数(小中学校、高校、大学、専門学校の合計)

  • 豊橋市 96校
  • 旭川市 106校

総人口と15歳までの人口は豊橋のほうが多いものの、学校数では旭川のほうが多いという結果になりました。旭川は豊橋より3倍近く面積があり広いのが学校数の数が多い原因かもしれません。

病院数

病院数(2024年時点)

  • 豊橋市 224か所
  • 旭川市 191か所

病床数/人口1万人当たり(2024年時点)

  • 豊橋市 4875床/131.077床
  • 旭川市 6713床/203.853床

医師数/人口1万人当たり(2024年時点)

  • 豊橋市 986人/26.511人
  • 旭川市 1312人/39.841人

病院数は豊橋の方が多いものの、病床数と医師数は旭川のほうが多く、さらに旭川には医科大学もあり旭川のほうが医療が充実していると思いました。豊橋より旭川のほうが65歳以上の人口が多いのも関係してるのかもしれません。

企業

事業者数(2019年時点) 

  • 豊橋市 1万6651社
  • 旭川市 1万6752社

上場企業数(2019年時点)

  • 豊橋市 4社
  • 旭川市 0社

最低賃金(2024年8月時点)

  • 豊橋市 1027円
  • 旭川市 960円

家賃相場

  • 豊橋市 5.65万円/月
  • 旭川市 4.43万円/月

高さ50m以上の建物

  • 豊橋市 5棟
  • 旭川市 2棟

高さ最大の建物

  • 豊橋市 120m ロワジールホテル豊橋
  • 旭川市 不明

2025年3月に旭川最高層の高さ90mのタワーマンションが完成予定です。

高い建物は豊橋のほうが多いという結果になりました。駅前の再開発でタワマンが建つのは豊橋と旭川どちらも同じです。

旭川の街並み

豊橋の街並み

歴史

過去の人口(豊橋市/旭川市)

  • 1920年 6万5163人(豊橋市)
  • 1921年 5万8805人(旭川市)
  • 1930年 9万8555人/7万6541人
  • 1940年 14万2716人/8万7514人
  • 1950年 14万5855人/12万3238人
  • 1960年 21万5515人/19万4621人
  • 1970年 25万8547人/30万593人
  • 1980年 30万4273人/35万2793人
  • 1989年 36万3704人(旭川市)
  • 1990年 33万7982人(豊橋市)
  • 1998年 36万4845人(旭川市)
  • 2000年 36万4856人(豊橋市)
  • 2010年 37万6665人/35万3135人
  • 2020年 37万1920人/33万1951人

人口のピーク

  • 豊橋市 37万7429人(2019年)
  • 旭川市 36万5311人(1986年)

市制施行日

  • 豊橋市 1906年8月1日(県内2番目)
  • 旭川市 1922年8月11日(道内1番目)

豊橋は名古屋に次いで2番目の速さ、旭川は札幌、函館、小樽、釧路、室蘭と同時に市制施行しました。

江戸時代の藩/石高/藩庁

  • 豊橋市 三河吉田藩/7万石/吉田城
  • 旭川市 無し/0石

北海道は江戸時代まではアイヌ民族独自の文化であったため、北海道南部以外は藩や石高が存在しないのです。

石高とは江戸時代に行われた土地の値打ちを表す方式のことです。

藩とは江戸時代の大名の領地とその領地を治める仕組みのことです。

豊橋は江戸時代以前から東海道の宿場町として古くから栄えた一方で、旭川は明治以降に軍都として栄えて現在は札幌に次ぐ北海道第二の都市です。

将来性

将来の人口予想(豊橋市/旭川市)

  • 2020年 37万1920人/33万1951人
  • 2030年 34万8435人/29万8675人
  • 2040年 32万7949人/26万7596人
  • 2050年 30万4309人/23万6115人

年齢構成(現在の老年人口の割合)

  • 豊橋市 9万7616人(26.5%)
  • 旭川市 11万2345人(35.4%)

2020年→2050年の人口減少率

  • 豊橋市 18.1%
  • 旭川市 28.8%

旭川は豊橋より人口が少ないのに、65歳以上の人口では旭川のほうが多いので旭川のほうが少子高齢化が深刻なのがわかります。また将来人口も旭川のほうが人口減少率が高いです。

過去~現在~未来の人口推移のグラフ

旭川は戦後に一気に人口が増えて昭和後期は豊橋よりも人口が多かったが、戦前と2000年以降は豊橋のほうが人口が多く、今後は少子高齢化が深刻な旭川のほうが減少率が大きいので旭川のほうが人口減少が進むと予想されてます。

観光

観光客数

  • 豊橋市 349万8165人(2021年)
  • 旭川市 473万5000人(2023年)

観光資源

観光地

豊橋市

  • 吉田城
  • 二川宿
  • のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)
  • 道の駅とよはし
  • ブラックサンダー直営工場

旭川市

  • 旭山動物園
  • 旭山公園
  • 買物公園
  • 神居古潭
  • 旭川ラーメン村

グルメ

豊橋市

  • 豊橋カレーうどん
  • ピレーネ(スイーツ)
  • 菜飯田楽

旭川市

  • 旭川ラーメン
  • 新子焼き
  • 男山(日本酒)

主な祭り

  • 豊橋市 豊橋祇園祭
  • 旭川市 旭川冬まつり

観光資源では旭川のほうが知名度があり魅力的だと思いました。旭川のほうが知名度があり、北海道が観光地として有名なのが原因ではないかと思います。

豊橋の吉田城

旭川の冬祭り

知名度

結論 

 知名度はデータがなく主観になってしまいますが、旭川は全国的に知名度があり、豊橋は東海地方で知名度があると思いました。

豊橋市

全国的に有名な観光地やグルメはないですが、愛知県の中では比較的大きな町なので愛知周辺の東海地方の人は豊橋を知ってる人は多いです。

旭川市

旭山動物園や旭川ラーメンなど観光地やグルメが有名なので道内のみならず全国的に知名度があります。

駅前の都会度

中心の駅前を見てぱっと見でどちらが都会に見えるか

電車で中心駅に来た時は旭川のほうが都会だなと思い、駅前を歩いた感想は豊橋の方がやや栄えてるなと思いました。

豊橋駅

旭川駅

電車で中心駅に行って思ったこと

豊橋は周辺に名古屋、岡崎、浜松など豊橋より規模が同程度か大きい街が多いので電車で来た時にまたそこそこ大きい街があるなという印象でした。

旭川は周辺に旭川より大きい街が無く札幌以外では一番大きい街なので電車で来た時に田舎から一気に都会に来たなという印象でした。

駅前の街並みを見た印象

豊橋は交通の要衝として利便性の高い街、駅前は栄えてる方の東口だけではなく西口もそこそこ栄えています。

旭川は歩行者天国の買物公園や駅直結のイオンがあり駅前の買物に便利で街歩きが楽しい街です。

豊橋駅前

旭川駅前

北海道は町と町との距離が長く間には山などの大自然や田園風景が広がるのに対して、愛知県は町と町との距離が近く、北海道のような大自然や地平線まで広がる田園風景が少なく、住宅地や工場が多いです。

よく比較される都市

豊橋市

愛知県内では岡崎市、豊田市、一宮市、春日井市と人口や街の規模が近いです。

愛知県は豊橋と人口規模が近い街が多いので愛知県第二の都市はどこかでよく比べられます。特に愛知県東部の三河地方の豊田、岡崎、豊橋はよく比べられます。

愛知県周辺では東海地方の岐阜市や四日市市とも規模が近いです。

旭川市

北海道内だと函館と比べられることが多いです。観光地の比較の場合は札幌、函館、帯広、小樽、稚内など人口規模関係なく道内の主要都市と比べられることが多いです。

隣の東北地方と比べた場合は仙台以外の各県庁、福島県のいわきと郡山と人口規模が近いです。人口30万人超える福島県の郡山市といわき市と北日本第三の都市はどこかでよく比べられます。

まとめ

様々な項目で比べた結果は豊橋が31項目旭川が19項目で豊橋のほうが勝っている項目が多いことがわかりました。

人口の多さや産業の生産額、駅の利用者数では豊橋の方が上回り、学校数、医療の充実度、観光、知名度では旭川のほうが上回る結果となりました。

豊橋が勝ってる項目が多いことから「豊橋の方が都会」だということがわかりました。

愛知県豊橋市と北海道旭川市の比較について解説していきました。最後までお読みいただきありがとうございます。

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