この記事の内容
近くて遠い国北朝鮮。コロナ渦前まではツアーで北朝鮮に行けたが、2025年5月時点では一般の旅行者が北朝鮮に行くことはできないです。北朝鮮に行くことが難しくても北朝鮮領を見ることができます。この記事では北朝鮮が見える場所を解説していきます。
北朝鮮への渡航
2025年5月現在は北朝鮮に渡航することはできません。2月頃に北朝鮮に行くツアーが再開されたもののすぐに中断され、3月には平壌でコロナ禍以後初めての国際マラソンが開催されました。2019年までは北京経由で北朝鮮に渡航できて少数ながら日本人でも旅行している人がいました。
北朝鮮への渡航は外務省から渡航自粛要請が出ていて渡航してトラブルにあっても当ブログでは責任を負えないので、自己責任でお願いします。
北朝鮮が見える場所
北朝鮮が見える場所は主に韓国側と中国側でロシア側から見る方法は限られています。韓国側だとDMZのツアー、中国側だと北朝鮮との国境の都市丹東から北朝鮮を見るのが有名な北朝鮮を見えるスポットです。
訪問難易度を筆者の独断で⭐️〜⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️で表しています。⭐️が多いほど難しい、(訪問不可)は訪問できない
韓国側
韓国側から北朝鮮が見える場所は14か所あります。
DMZツアー ⭐️
北朝鮮を見る方法で1番有名な方法、ツアーなので朝鮮戦争の歴史を解説してくれます。2025年時点では南北関係の悪化のため北朝鮮側の写真撮影ができないです。北朝鮮が掘った第三トンネルを通り国境200m手前まで行くことができます。都羅展望台からは北朝鮮の都市、開城の街並みが見えます。
ツアーの人からもらった開城の街並みの写真

板門店 (訪問不可)
コロナ禍前まではDMZツアーで行くことができて板門店の建物内に国境があり建物内に限り北朝鮮側に行けたが、板門店から南北関係の悪化や北朝鮮側に脱走した人が原因で今は行くことができないです。
ソウル上空 ⭐️
北朝鮮でソウル上空を通ったときに奥に北朝鮮が見えるときがあります。日本⇔北京に行く飛行機はソウル上空を通る可能性が高く北朝鮮が見えやすいです。北朝鮮に近い仁川国際空港を発着する飛行機からは高度が低いため北朝鮮は見えないです。

江華島 ⭐️
ソウル近郊でツアーを使わず自力で北朝鮮に近づける方法です。韓国の江華島から川を挟んだ対岸が北朝鮮です。
愛妓峰(エギボン)平和生態公園展望台 ⭐️
川の対岸1.5km先が北朝鮮です。2024年に北朝鮮が見えるスタバがオープンして話題になっています。こちらもツアー無しで訪れることができます。
烏頭山統一展望台 ⭐️
ソウル近郊にあるツアー無しで訪問できる場所です。ソウルから車で1時間で行けて、川幅2㎞の先が北朝鮮です。
鍵(ヨルスェ)展望台 ⭐️⭐️⭐️
京畿道北部の山間部に位置する展望台です。ここからも北朝鮮が見えますが、非武装地帯(DMZ)なので北朝鮮側を撮影することはできないです。
鉄原平和展望台 ⭐️⭐️
軍の統制下にあるので出発時に軍に届け出を出して展望台へ移動します。非武装地帯はかつて人が住んでいたが、朝鮮戦争後からはだれも住んでいないので、展望台からは広大な原野が見えます。近くに鉄原という街が韓国側にも北朝鮮側にもあります。知名度は低いもののツアーで行くことができます。
台風展望台 ⭐️⭐️⭐️
韓国の京畿道にある展望台でここからも北朝鮮が見えます。知名度が低く韓国人以外で行く人が少ないので行く難易度は高いです。
第四トンネル ⭐️⭐️⭐️
朝鮮戦争以後に北朝鮮が秘密裏に韓国側に向けて掘ったトンネルの跡。ソウル近郊にも第3トンネルという同様に北朝鮮側から掘られてトンネルがある。第四トンネルはアクセスが難しく説明も韓国語のみなので韓国語がわからないと理解するのが難しいでしょう。
乙支展望台 ⭐️⭐️⭐️
第四トンネル付近の展望台で北朝鮮から800mしか離れていない場所にある。外国人はほとんど来ないので行くのが難しいです。北朝鮮側は写真取れない可能性が高いです。
高城統一展望台 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
韓国東海岸から北朝鮮が見える場所です。行く人が少なく情報が少ないです。レンタカーを使わないと辿り着くのが難しいほど僻地にあります
延坪島 ⭐️⭐️⭐️
仁川からフェリーで行ける北朝鮮に近い韓国の離島です。海を挟んで対岸が北朝鮮が見えます。陸で接してる訳では無いので霧で見えないこともあります。
白翎島 ⭐️⭐️⭐️
地図上で見ると北朝鮮領だと勘違いするほど北朝鮮に近い韓国の離島です。仁川からフェリーで行くことができます。対岸は北朝鮮の黄海南道で朝鮮戦争以前は北朝鮮領だった場所で北朝鮮の影響を受けてる料理を食べれます。2010年頃に北朝鮮から砲撃を受けて死者も出てるので現代でも北朝鮮の脅威を身近に感じる島です。韓国でソウルより平壌のほうが近い唯一の地域です。

中国側
中国側から北朝鮮をみえる場所は7か所あります。
丹東 ⭐️
中国から北朝鮮を見る1番有名な方法です。訪問難易度も高くなく韓国側で見るより北朝鮮の街並みが間近に見えます。北朝鮮が見えるホテルや北朝鮮政府公認の北朝鮮料理店、北朝鮮グッズもあり北朝鮮に旅行した気分を味わえます。コロナ禍前はここから鉄道で平壌に行けました。 丹東と対岸の北朝鮮の新義州は市街地同士が接してる国境で北朝鮮との国境で市街地同士が接してるのはここだけです。
虎山長城 ⭐️⭐️
丹東郊外にある北朝鮮が間近に見れる場所です。万里の長城の最東端でもありそこから細い川1本超えると北朝鮮で北朝鮮の集落もはっきり見えます。
集安 ⭐️⭐️⭐️⭐️
鴨緑江沿いにある中国の街ですぐ対岸が北朝鮮で監視塔と集落が見えます。
鴨緑江 ⭐️⭐️⭐️
中国と北朝鮮は主に鴨緑江という川が国境になっていて丹東以外の場所もタクシーなどをチャーターすれば鴨緑江沿いに北朝鮮を見れます。 丹東から見える北朝鮮は新義州という街ですが、鴨緑江沿いから見えるのは田舎の集落か自然なのでまた違った北朝鮮が見えます。行く難易度が高く、間違って北朝鮮側に入るリスクがあるのでおすすめできないです。
図們 ⭐️⭐️⭐️
中国の小さな街でここからも北朝鮮を見ることができます。丹東と比べ訪問難易度は高いですが、丹東と違い北朝鮮の田舎の集落を見れるのでまた違った一面が見えます。この地域は中国側にも朝鮮族がいて朝鮮語が街の至る所にあり他の中国の地域と雰囲気が違います。
白頭山(長白山)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
中国と北朝鮮との国境の山で朝鮮民族にとって聖地となる山です。山頂付近に国境があり大自然が広がってます。山の上なので登山スキルが必要で訪問難易度は高いです。
3国国境(防川国家風景区)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
中国・北朝鮮・ロシアの3国国境で中国側から行くことができます。北朝鮮の集落、ロシアの街や鉄道が見えて日本では味わえない陸路の3国国境です。中国人なら簡単に行けますが外国人である日本人は検問がありタクシーをチャーターしないと行くのが難しいです。

ロシア側
3国国境(防川国家風景区)⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
中国・北朝鮮・ロシアの3国国境で中国側から行くことができます。北朝鮮の集落、ロシアの街や鉄道が見えて日本では味わえない陸路の3国国境です。中国人なら簡単に行けますが外国人である日本人は検問がありタクシーをチャーターしないと行くのが難しいです。
ウラジオストクから鉄道やタクシーやレンタカーで北朝鮮と中国の国境に近づく方法もあります。行く人が少ないので情報が少なく外国人は立ち入りに制限がある可能性もあります。
北朝鮮とロシアを結ぶ交通は朝鮮・ロシア友情橋の一本だけしか結ばれてないです。
ロシアと北朝鮮は鉄道が繋がっていますが旅行客が陸路でロシアから北朝鮮に行くことはできないです。
ロシアと北朝鮮は20km弱しか国境を接してないのでロシア領から北朝鮮を見るのは難しいです。ハサンという街が北朝鮮との国境に近いロシアの街で、ウラジオストクから150kmほどしかはなれてないです。

飛行機で北朝鮮に行く方法
北朝鮮・平壌近郊にある平壌国際空港から中国とロシアのみに直行便があります。
中国の北京と瀋陽、ロシアのウラジオストクからの直行便が飛んでいて、北朝鮮の高麗航空や中国の中国国際航空が北朝鮮に飛行機を飛ばしています。
飛行機は通常、北朝鮮上空を避けて飛んでいるので北朝鮮に行く直行便のみ北朝鮮領上空を飛行することになります。

北朝鮮近海を通る船
境港→東海→ウラジオストク
2024年に復活した日本の鳥取県から韓国経由でロシアまで行ける船です。北朝鮮近海を通りますが北朝鮮の陸地は見えないです。
仁川→白翎島
仁川から北朝鮮に近い離島である白翎島までフェリーで行くことができます。白翎島近海は北朝鮮が近いので北朝鮮の陸地が見える可能性が高いです。
仁川→丹東
2025年になり復活したフェリー航路です。北朝鮮国境に近い仁川と中国の丹東を結ぶフェリーです。ソウル近郊で北朝鮮を見てからこのフェリーで丹東に行き中国側からも北朝鮮を見ることもできます!
まとめ
- 2025年時点では北朝鮮に旅行することはできない
- 韓国・中国・ロシア側から北朝鮮を見ることができる
- 韓国のDMZツアー・中国の丹東が一番簡単に北朝鮮が見える場所
韓国側は北朝鮮と休戦中なのでツアーでしか行けない場所がある。中国側は個人で北朝鮮ギリギリまで近づけるが丹東以外は訪問難易度が高い。ロシア側から北朝鮮に行く道は1本しかなくする訪問するのが難しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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